気密性能(C値:相当隙間面積)
気密性能C値の「C」は、Cubic(キュービック)またはCoefficient(係数)の略語といわれています。
延床面積あたりの家の隙間の量を示す数値で、C値が小さいほど建物の気密性能が高く、外気の侵入や室内の空気漏れが少ないことを意味します。
空気の流れも作りやすくなる為、計画通りに換気も行いやすく室内の空気環境も良好に保てます。
このC値、最近ではかなり全国的にも浸透しており、1.0㎠/㎡は以下は当たり前の水準となっています。
2024年現在、感覚としては0.5㎠/㎡以下かどうかが本当に高気密住宅といえる一つの目安となっているように感じます。
親和建設の標準:C値0.3㎠/㎡(2024年実測平均)
弊社では全棟、気密測定を中間時と完了時の二度(第三社機関に依頼)行っており報告書を提出しております。
比較的簡単に高い気密性を得られるウレタン等の吹付工法に対し、弊社はグラスウールの充填断熱材仕様でこの平均C値0.3㎠/㎡を達成しています。
グラスウール充填断熱で気密性を確保するには、かなり細かい施工が必要で技術の高さを評価頂いている一つの要因でもあります。
気密性能が高いメリット
光熱費を節約(省エネ)
・冷/暖房効率が高い
・快適な室温を長く保てる
計画換気の質が高い
・外部からの湿気の侵入を防ぐ
・カビ/ダニの発生を防ぐ
健康への配慮
・室内の温度差が少ない
・ヒートショックの低減
遮音性の向上
・外部の騒音を遮断
・室外への音漏れ防止
※「平成11年 次世代省エネ基準」に沿って家中の隙間を集め官製ハガキ(100mmx148mm)に置き換えてみると、北海道基準の2.0㎠/㎡でハガキ1枚分と1/3の隙間があるのに対し、親和建設の家は0.3㎠/㎡。全部集めて官製ハガキの約1/4の大きさの隙間しかないということです。
平成14年(2002年)までは、「平成11年次世代省エネ基準」として北海道や東北の寒冷地で2.0㎠/㎡、その他の地域は5.0㎠/㎡以下と基準がありました。
今となってはこの基準が住宅にとって適正な基準とは思いませんが、少なくとも基準がありました。
ところが、この住環境にとって非常に大切な基準はその後削除され、令和のこの時代においても基準がない状態です。
気密の重要性を感じている全国の各ビルダーが、有識者や研究資料を基に各々基準を設け設定しています。
世界的にみると、住宅先進国であるドイツのパッシブハウスは概ね0.3㎠/㎡以下(単位が違うので)、カナダのR-2000住宅は0.9㎠/㎡以下等の基準が設けられています。日本がなぜ未だに基準がないのかが不思議でなりません。