スタッフブログ

2025.03.26

「構造塾」

おはようございます。

最近ドームサウナ+マッサージにハマっている中桐です。(#健康って大事)

 

さて、前回の続き。出張WEEK最後の14日(金)は構造の勉強ということで、新横浜にあるM's構造設計さんへ。

耐震等級3の必要性を、全国に広め普及させた第一人者といっても過言ではないこの方↓

佐藤 実さんが塾長の「構造塾」

地震大国であるこの日本で地震で倒壊しない、住み続けられる家づくりを。

何もかもが価格高騰する今、経済的な設計も学び、無駄なコストを抑え、多くの方に当たり前に地震に強く長く遺せる家を提供したく参加させて頂いています。

約1年間オンラインとリアルの両方で開催していますが、企業合同形式なので、弊社以外にも全国から数社、共に学んでいます。(#色々な会社さんのプランや考えが見れて勉強になる)

いつもはオンラインにて各塾生の自社プランの構造チェックや、質疑回答をしてもらっていますが、この14日はリアル会でしたので、いつもの内容にプラスしてリノベーションの話しや、Be-Doの戸成さんから微動探査(地面に置いて文字通りその土地の微動を計測する地盤を調べる機械)を使った地盤の話し、その他4月から変わる法改正のおさらい等々、盛りだくさん。

少し真面目な話をすると、実務をしている肌感では、お施主様の耐震に対しての意識はここ岡山倉敷では決して高くないと思います。私の説明不足かもしれませんが、あまり耐震関連の話しに質問もされませんし、耐震改修や耐震ありきのお問い合わせも現状ほとんどありません。(#岡山倉敷の同業者のみなさん、どうですか?)

歴史上、岡山が震源地になり大きな地震に見舞われたことがないので、他県で起こっている未曾有の出来事に少し当事者性を感じにくいのかもしれません。(#地震がないのはもちろんいいことですが)

それと、つくる側(ビルダー)が当然しっかりとつくっているだろうという感覚。おそらくこれは強くあると思います。

私個人としては、住まい手のみなさんの意識はそれで構わないと思っています。(#防災対策はしましょうね)

つくり手である私たちが、当たり前にしっかりとした知識と技術で形にし、安心して暮らせる住まいを提供すべきです。

 

ただ、数多くあるビルダーを選ぶ上でみなさんに知っておいていただきたいことはあります。

一つあげると、耐震等級3といっても色々あるということ。

まず新築で、耐震等級3相当という書かれ方をされている場合、この相当には第三者の裏付けはおそらくありません。

認定されていないので、住宅ローンや火災保険、補助金等の優遇を受ける根拠書類がありませんし、何より不透明です。

相当という表記の場合は、詳細を確認された方がよろしいかと思います。

また、同じ耐震等級3でも、品確法という性能表示計算で取得しているものと、許容応力度計算という構造計算で認定しているものがあります。どちらも耐震等級3であることには違いはありませんが、品確法の耐震等級3は下の図のように、仕様規定の耐震等級1を1.0(強度を数字で表記)とした場合、許容応力度による耐震等級3=2.4~2.7品確法による耐震等級3=1.9~2.0許容応力度計算による方が上に位置づけされます。

どちらが望ましいかは言わずもがなかと思いますので、ぜひ確認されてみてください。(#もっと深堀されたい方はお気軽にご連絡ください)

 

※M's構造設計「構造塾」より資料参照

※M's構造設計「構造塾」より資料参照

 

この辺りの情報を開示している会社さんをまとめてある全国業者マップというものもありますのでご参考に。(#弊社も載せてます)

構造的なことは建物が完成してしまうと、表面上はほとんど見ることが出来ず、経年による変化、または災害時に露わになってきます。とてもとても大切なことなのに、お施主様側にあまり選択の余地はありません。どのビルダーを選ぶかでほぼ決まってしまいます。だからビルダー選びは慎重に。

そしてもう一つ大切なこと、

決めたからにはあとは信じましょう!信頼関係がよりよい家づくりにつながります。

きっとそのビルダーさんが当然に強く快適な家を建ててくれます。

 

ということで、長くなりましたが、構造塾後の夜は皆で懇親会ということで、佐藤さんは先日行われたリノベデザインアワードで審査員もされていたので、いろんな裏話?や、構造のこれからの話しも聞け、大変参考になりました。

やっぱリアルがいいですね!みなさん有難うございました。

今後も引き続き、つくり手として構造も学び続け、よりよい家づくりを心がけていきたいと思います。

では、素敵な一日を!