スタッフブログ
2025.10.04
建築コミュニティ「釿始」で大阪へ
おはようございます!
最近、家に帰ってゴソゴソしているといつの間にか寝落ちしていることが多い中桐です…(笑)
ということで、生活リズムを今一度整えたい、整えようと思っています!
さて、今日の話しは先月19日に開催された釿始の第15回定例会で大阪へ行ってきた時のこと。
登壇者はお二人、なんと同じ岡山県のバウムスタイルアーキテクト藤原昌彦さん。もう一人が庭と言えばこの方、というくらい著名な造園家で、滅多に講演されない荻野景観設計の荻野寿也さん。
藤原さん設計のお家の庭を荻野さんがつくられたり、お二人はかなり昔から交流があるようで、この度、縁あって釿始で講演して頂ける運びとなりました。
そんな、有名なお二人の講演ということもあり、80人越えという釿始史上最大の人数の実務者達が集まりました。しかも予約があっという間に埋まり、枠を増やしたほど(驚)スゴいですね!
今年の4月に藤原さんの設計、荻野さん造園のお家にお邪魔させて頂いたことはありますが、部分部分のディティールの美しさに感嘆したことを覚えています。その時の写真↓(もう半年前ということに…驚)
そんな藤原さんがまず先に登壇されましたが、なんと登壇するのは今回が初めてとのこと。
落ち着いて淡々と話されていましたので、途中で聞いて驚きました。歴史がある分、説明に深みがあり、随所にご自身の大切にしている言葉や考えた方が散りばめられていました。一つ印象的な言葉をご紹介すると、
「正しく古いものは、永遠に新しい」
深いですよね。これは素材のことなのか空間のことなのか、または考え方のことなのか。
解釈は色々できますが、いい言葉だなと思いました。倉敷市真備町にもいくつか設計されたお家があるとのことですので、またフラッと外から見てみようと思います。(怪しまれない程度に…笑)
同じ岡山を拠点とするもの同士、これからも地域でつながりを深め、一緒に岡山の家づくりを盛り上げていきたいと思います。(8月には弊社の新モデルハウスにも来てくれました)
そして、藤原さん登壇後、休憩をはさみ満を持しての荻野さん。
話しを聞いているうちに、この方は造園家でもあると共に建築家である、と感じます。
庭のことはもちろんですが、建築的視点が鋭く、業界トップランナーの有名建築家から多数依頼を受けていらっしゃるのも納得です。造園家の中でこういった建築的視点を持たれている方は稀有だと思いますし、その視点や発想が、家に新たな息吹を吹き込んでいるかのような感覚になります。
現在、本質は違えど言葉の上では、横並びになりつつある「高性能住宅」というくくりの住まい、「暮らしの質」を考えた家づくりがこれからはより必要になる中、「庭」というのは、重要な要素になってきていると感じています。
「手間がかかる」とか、「虫が苦手」とか確かに色々な要素もあると思いますが、それ以上に人の暮らしを豊かにしてくれる自然のもの。それは何も植栽に限ったことではなく、光や影、水や風、土や石もそうですね。
その辺りのバランス感覚と節度を正しく大切に持ち、家づくりをしていきたいと思います。
ということで、今回も学びの多い定例会でした。藤原さん、荻野さんありがとうございました!
それでは、素敵な一日を!