スタッフブログ

2026.03.19

パッシブハウス・ジャパン全国大会に行ってきました!

おはようございます!

出張が続いたせいか朝散歩出来ていない中桐です(※言い訳ですね。明日から再開しよう…笑)

 

さて、346日の3日間、PHJ(パッシブハウスジャパン)全国大会へ行ってきました!

年に一度の全国大会ですが、昨年に続き2度目の参加です。

今年は本大会の前日にオプショナルツアー、3日目に勉強会が開催され、計3日間しっかり学んできました。

今回はこの3日間のことを書いておこうと思います。

初日の早朝に岡山を出て、集合場所の富山県へ向かうサンダーバード号の車窓から…これ。

そう、琵琶湖です!久しぶりに見ましたが本当に大きいですね、見た目は海!(笑)

 

はい、余談でした。ということで、無事に富山入りしそこからPHJメンバーでバス移動。

まず初日は以前から行きたかったI-TOWNと黒部パッシブタウン。

両方ともYKKのプロジェクトなのですが、I-TOWNの方から視察しました

このIーTOWN。簡単に言えば高性能実験型社員寮です。

 

解説頂いたのが設計者であるみかんぐみのメンバーであり、PHJ理事でもある竹内昌義さん

(この設計者に直接聞けるあたりがPHJメンバーであることの特権ですね!)

時間の関係で滞在時間は長くとれませんでしたが、私が印象に残ったのは大きく2つ。

一つ目は、地域熱供給が実装されていること。

ここでの地域熱供給とは、地域の木材を使ったバイオマスボイラで共同浴場の給湯と、各住戸に対しての給湯を行っているということ。

太陽光発電も用いながら、自然エネルギーを中心にエネルギーを賄い、省エネかつ快適な住環境が成立しています。

温泉をエネルギー源の一つとして活用している点も特徴的でした。

二つ目は、コミュニティ形成。

ここには主にYKKの新卒や若手社員の方が住んでいるそうですが、センターハウスという皆が集まれるスペースを街区内に計画。ここに共同浴場(温泉)もあります。

「窓がある、物語が生まれる」とYKKapのCMではないですが、この場所で様々な物語が生まれているそう(笑)

真面目な話、おそらく初めての一人暮らしがこの高性能賃貸の環境だった人にとっては、ここが「基準」になるはずです。

結果として、将来自分が家を持つ際にもエネルギーや環境を意識した住まいを自然に選ぶ。

こうした循環が、社会を少しずつ変えていくのだろうと感じました。

私もこういうところに、社会人1年目から住んでみたかったなと、自分ならどうなっただろうと考えてしまいます。

そんな感じで、時間も限られていることから次の視察先へと向かいます。


次に向かったのが黒部パッシブタウン。15街区で成り立つこの街の中で、3街区と5街区を主に視察。

街区ごとに異なる建築家が設計し、1~3、5街区は賃貸住宅、4街区は保育園となっており、全体でランドスケープデザインもされており、風土を活かした自然とともに暮らす街として構成されています。

パッシブタウンのより詳しい情報はウェブサイトもあるのでこちらもご覧ください。

PHJ代表理事であり3街区設計者の森みわさんと、昨年エコバウツアーでオーストリアでもお会いした5街区設計者のヘルマン・カウフマン氏が直接解説してくれるという、PHJならではのプログラム。贅沢な時間でした。

こちらもあまりゆっくり見て回る時間はありませんでしたが、随所にお二人らしいデザインや思想が表現されていて、設計者によって変化する建築の面白さを改めて感じました。

 

そこで少し思うこと…今、AIがすごい勢いで進化していますよね。

文章、画像、動画、どれも驚くほどのクオリティになってきました。

ただ最近感じるのは、「整いすぎている違和感」です。

個性が削ぎ落とされ、どこか全て似てしまう。

私自身もAIは使いますし、否定するつもりは全くありません。

むしろ共存していくべきだと思っています。

ただ、安易な思考の丸投げが生む同一化に少し怖さを感じています。

ちなみに私の場合、このブログや各種SNSへの投稿はまず全て自分で書き、最後に誤字脱字のチェックでAIを使うという使い方です。ここでの文章は多少おかしいところがあっても、自分の言葉で書きたいと思っています。

 

設計者の思想やその瞬間のひらめき、その人が歩んできた過去や経験は唯一無二です。

その人らしさは設計者特有のもので、AIではまだ再現できない部分だと感じています。

完成したもの単体で見ればAIでつくられているかどうかも見分けがつかないレベルになるでしょう。

ただ、2つ並べたときに違いが分かる。そんな仕事でありたいし、そうでなければと思っています。

パッシブタウンでの写真は実際に生活されている場所のため、プライバシーの観点から少なめです(特に外部)

以上、そんな1日目でした!このあと2日目の全国大会へ向けて東京へ移動。

うーん長くなるので分けようかとも思いましたが、他にも書くことが溜まっているのでこのまま書いてしまいます!笑


2日目は日本橋にある東京証券会館ホールにて全国大会。

午前中は近畿支部のお二人。

中川忠工務店の中川さんと、釿始の新校長でもある野澤工務店の野澤さんによるリノベーション事例の発表。

新築だけでなく、リノベでできる可能性の幅を広げてくれる素晴らしい講演でした。

あまり細かく書くと果てしなく長くなるので割愛しますが、高性能化リノベーションは弊社も取り組んでいるテーマなので、また改めて書くかもしれません。

 

午後からは代表理事の森みわさんの講演から始まり、欧州からのVIPゲスト、ヘルマン・カウフマン氏ベアトホルト・カウフマン氏によるWカウフマンの講演。

さらにPHJの理事も加わったパネルディスカッションと、非常に内容の濃いプログラムでした。

250名を超える参加者の中で、また一つ貴重な経験と多くの素敵な出会いを頂きました。

大会後の懇親会にも参加し、たくさんの方とお話させて頂きましたが、改めて感じたのはレベルの高さです。

この日この場所に全国から集まった方々は、性能だけでなくその先を考えている実務者として、間違いなくトップランナーの方達です。私もこの環境の中で、引き続き切磋琢磨し精進していきたいと思います。


そして、ラスト3日目はPHJメンバーが講師として登壇する空調・換気講座でした。

マニアックな内容もありつつも非常に興味深く、純粋に面白い時間でした。

空調は本当に奥が深いですね。この日の学びをしっかり現場に、よりよい家づくりに反映させていきます。

ということで、あっという間の3日間。

みなさまお疲れ様でした。そしてありがとうございました!


最後に私ごとですが、この度PHJ中国支部のサブリーダーを預かることとなりました!

今回の全国大会で発表となりましたが、初参加だった昨年には想像もしていなかったことです。

前方に名前入りで席まで用意されており少し不思議な気持ちでしたが、勘違いすることなく自分の立ち位置をしっかり見据えて邁進してまいります。

 

数値追いではない本質的な高性能をあたりまえに。

よりよい家づくり、まちづくり、社会づくりにつながるよう、限られた時間を大切にこれからも動いていきます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、素敵な一日を!