スタッフブログ
2026.05.23
PHJ勉強会 in 愛媛
おはようございます!中桐です。
いつの時代もそうなのかもしれませんが、ここ数年は特に、時代の流れといいますか変化の速さを感じます。
働き方や暮らし方、人との距離感も変わり、その後も世界情勢やエネルギーのこと、AIの進化など、気づけばいろいろなことが一気に目まぐるしく動いているように感じます。
改めて思うのは、やはりコロナ前と後では、そのベクトルとスピードが段違いだということ。
すごい時代ですが、一方でチャンスでもあると思っています。
後にこの時代にも、○○時代みたいな名前が付くのかもしれませんね(笑)
さて、今日は今週火曜日に愛媛で開催されたPHJ(パッシブハウス・ジャパン)四国支部の勉強会のお話です。
今回のテーマは「PH(パッシブハウス)における気密測定を深掘り」ということで、内容は結構マニアックな話なのですが、ここでは、なるべくわかりやすく簡潔にまとめておこうと思います。
会場はいつもお世話になっている愛媛の工務店、アーキテクト工房PureさんのPH認定予定の現場。
近くの駐車場に停めてから10〜15分現場まで歩きましたが、この日は暑かった―。(※ただ景色はいい!)
本当に二季化してきてますね…(驚)


気密測定の手順としては、気密測定技能者の方がまず内外差圧を測ります。
内外差圧とは家の外と中の圧力差のことです。
この差が5Pa(パスカル)以内である場合に気密測定が可能になる、そういった指標です。

例えば風が強い日は、この内外差圧が5Pa以内に納まらないことが多いので、測定結果の信頼性が確保できず、測っても参考値となります。
パッシブハウスの認定申請にはこの内外差圧が5Pa以内の時に測りましたよ、という証拠も必要となります。
ただこれは、何もパッシブハウスだからということではなく、国際的には当たり前の測り方です。
結果、弊社ではパッシブ認定の有無にかかわらずこの測定方法を用いて測定しています。
今回は、さらに深堀ということで、気密測定機として国内で最も多く使われている2機種が用意してありました。↓
Dolphin2↓

コーナー札幌↓

この2種の測定器を使い、内外差圧を測った後、加圧法・減圧法でそれぞれ測定します。
加圧法:お家の中に空気を入れていきどれくらい外へ漏れるかで測定する方法。
減圧法:お家の中から空気を抜いて負圧にし、どれくらい外から空気が入ってくるかで測定する方法です。
ここに集まっていた実務者はほぼどちらかの機械で測定されているので、その違いや測定の流れを皆で再確認していく。
そんな時間でした。

私自身もこれまで、気密測定には何度も立ち会っていますが、PH認定予定物件での測定はGMZモデル以来2回目。
普段は「コーナー札幌」の測定器を使っているので見慣れている分、分かりやすさはありました。
測定結果そのものについては、どちらが優れているという話ではなく、基本的に正しく使えば差はそれほどないようです。
さて、勉強会は現場での測定の後、近くの会議室にて座学へと続きます。
印象に残ったのはC値だけに意識が向きすぎてはいけないという話。
日本ではどうしても「C値がいくつ」という数字が先行しがちですが、大切なのは漏気回数。
ちなみに「50Pa時の漏気回数が0.6回以下」これがPH基準です。
今回アーキテクト工房Pureさんのこの現場はC値0.1c㎡/㎡、50Pa時の漏気回数が0.25回。
さすがの超高気密でした!
全館空調と呼ばれる空調方式も今では多くの種類がありますが、これを守れていない場合、ほぼ間違いなく本来の性能を発揮できていないとのことです。

建物の大きさや条件、施工精度によって、同じC値でも実際の空気の漏れ方は変わる。
C値が良くても、漏気回数が基準を満たしていないということも多々ある。
C値だけでなく、漏気回数も意識した設計・施工・確認をしていく必要があるなと改めて感じました。
さっそく、次の現場からより精度を上げていきたいと思います。
皆様、ありがとうございました!とても学び多き勉強会でした。
ちなみに来週30日(土)は「PHで学ぼうVol.7 片付け・収納セミナー」です。
まだ数名(2組ぐらい)はご予約可能ですので、一緒に暮らしを整えるヒントを学びましょう!
お気軽にお越しください♪
それでは、素敵な一日を!